2011年1月16日日曜日

続:クエン酸エッチング (銅用)



なんと、今はダイソーでオキシドール売っているんですね。


なので久しぶりにクエン酸エッチングを試してみました。


用意するもの




  • オキシドール(ダイソーで100円)

  • クエン酸(ダイソーで100円)

  • 食塩

  • 樹脂orガラス容器(念のため150度ぐらいの温度に耐えられるモノ)

  • アルミ(アルミ箔やアルミ缶)


エッチング液の調合




  1. オキシドールを基板が浸る程度に

  2. クエン酸:食塩=4:1ぐらいでギリギリ溶けきるぐらいの量


エッチング


エッチング液に基板をつけて、50度を越えないぐらいに湯煎して暖めます。


(冷えたままでも反応するが、遅い)



補足:ちゃんと暖めて揺らしてやっておけば30分~1時間でエッチングできますが、常温だと一晩かかります。



このとき、オキシドールから酸素が出てきます。銅から出る分には仕方ないのですが、液体から出ている場合は温度高すぎです。エッチング液(オキシドール)の威力が抜けてしまうので注意してください。


廃液処理


基板が30um程度の銅泊片面だとすると10㎠に対して1ℓ程度の水で排水基準以下になるらしいですが、より安全にアルミ箔で銅を析出させる事が出来ます。単純にアルミ箔をエッチング液に入れて、緑色が無くなるまで待てば良いのですが、反応熱が出ますので、アルミの投入は様子をみながら少量行って下さい。(酸素も水素も出る場合があるはずなので注意)


最初大丈夫だからといってアルミを不用意に足すと、以下のように悪循環になって危険です。反応容器を水で冷やす等して、温度を上げすぎないようにできるようにしておくと安心です。



アルミ溶ける→温度上がる→反応速度上がる→温度さらに上がる



反応が終わったら、銅やアルミの粉が溶液にのこっているので濾しとってから捨てて下さい。


捨てる際はクエン酸とはいえ酸なので、大量の水で希釈して下さい。


参考: http://www.edu-ctr.pref.kanagawa.jp/edb/syuuroku_pdf/1/ks20-04.pdf





1 件のコメント:

  1. ググると、塩素が出て危険などいわれているので、補足。
    実験の過程で塩素はほぼ出ていないです。
    (出ていれば臭いでわかります)

    ただし、反応速度を上げるために加熱しすぎると、オキシドールの蒸気や電離度の関係でわずかにある塩酸で鼻をやられるので気をつけてください。

    いずれにしろ刺激臭がしたら温度下げてください。そうじゃなくても水素や酸素が発生するので、換気は必要です。

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