2013年2月17日日曜日

人間臭い温度計の作り方案



課題


インタラクション作品で温度を測る場合に、水の30度と空気の30度って感じ方が全然違うよね?という問題がある。


本案の解決策


ヒータと温度計を貼り合わせて、PID制御等適当な温度制御をかける(人間でいえば体温を保つ)。その際のヒータへの投入電力量を量り、それをもって寒さ(冷たさ)を定義する。単純な抵抗を用いたヒータである場合、電圧を一定にしPWM制御をかけることで、電力量を直接測る事なく投入電力量を算出する事が可能である。また温度に関しても、コンパレータのみを搭載しADコンバータを搭載しないような安価な装置であっても利用可能となる。


当然ながら、暑さを測る場合はヒータの代わりにペルチェ素子・ヒートポンプなど制御可能な冷温源を使う事が考えられる。





種明かし


実は類似の技術は電子天秤でつかわれてます。


バネばかりだと、理想的にはバネののび量と重さは比例するんだけど、厳密にはちょっとずれちゃう。


なので高い電子天秤ではバネばかりが0gを指すように下からコイルと磁石でキャンセルする力を生み出します。そしてコイルに流した電流量を測ります(電流→コイルで作る力→質量という関係)。


こうすることで機械的な位置関係は完璧に同じなので、機械の加工精度等で結果がずれる危険性がかなり低減されます。


なので、たぶん探せば上案のような装置はあるんだろうけど(すくなくとも風速計はかなり似てる)、不思議とインタラクション作品などで温度センサーはわりとみても、上のような工夫ってあまりみないな~とおもったので書いてみた。