2011年1月22日土曜日

NT京都で前日設営をやる意味



去年も、新しい試みとして招待展示をやる意味(http://d.hatena.ne.jp/akira_you/20100323/)を書いているので、今年前日設営をやる意味を書いておこうと思う。


なんだかんだで、私がお世話係をやるニコ技勉強会もこれで4回目になる。


今年は初めて前日設営日を設定する事にした。


最初のニコ技高槻ミーティングの時は展示する人≒観る人であり、ちょっと巨大なOFF会のような雰囲気で行われた。しかし、年々知名度が上がるにつれて観る人が増えてきており、展示者50人対して観る人が200人となっている。


みんなが、モノを作りネタにするニコ技を楽しんでくれるのは嬉しい事なのだが、これでは展示が主になって作る人同士の交流が難しいねという話なってきた。


特に象徴的なのがBBQで、2009年のBBQでは展示側の人も全員ではないにしろ、展示の手をとめ外にでてBBQを楽しめた。(遅くに着た人は、ネギドッグしか食べるものがなかったりしたけど)


2010年は見に来る人が多くて、展示者はタイミングのがしてBBQを食べる事ができなかったり、BBQをやるというよりも、焼く人と食べる人がわかれてしまって、屋台かよ!っていう状態になっていた。


BBQに関しては、担当の社長が今年はドラム缶コンロをその場で作って、でかい火を用意して、焼きたいモノを持ってきた人が自分で焼けるようにする!と心強い事を言ってくれているので改善されるとは思うんだけど、観る人が多いと展示に徹してしまいがちという問題は以前のこったままになる。


内覧時間を設けるというアイディアも有るにはあったんだが、たかだか1時間程度でゆったり交流ができるかというとなかなか厳しい所もあるし、多分内覧時間なんて設定しても、外が寒い3月だと心情的に効果的な入場制限できるとは思えない。


なので、今回は前日に設営日を設定した。設営といってもニコ技の展示のばあい殆どの展示は90分もあればできる。(去年は一部前日に泊まり込み作業してた人がいたけど)残りの時間を自由に内覧すれば良いと思っている。やっぱり、何かモノを作っている人同士の話というのは非常におもしろいもので、いろんなノウハウを知る良い機会にもなる。そういう時間はゆっくり有った方がより深い話ができるし楽しいんじゃないかと思う。ちなみに、オフィシャルには24時に前日設営時間終了だけど、私がその時間には寝たいぐらいの意味しかないので、当日の雰囲気次第で・・・


ということで去年に引き続き、観る人だけでなく展示する人も幸せになる事を目指してやっていきたいと思います。なんだかんだいって、言っている私本人が展示する人だし、自分の欲を達成できるNTなら、ある程度みんなも幸せになるはずと信じて。





細かいネタ:NT京都のTは高槻のT?


今、ニコ技勉強会と呼ばれていたものは「NT」と呼ばれる。


初めてニコ技有志で集まろうという話が出たのは、MTM(Make Tokyo Meeting)01。その時は不在通知P、尻P、撮影出来ますP,akira_youだけでの参加だったが、初めての経験で非常に楽しかった。


そんなに楽しいなら、いっその事MTMにちんまり参加するんじゃなくて、ニコ技として集まってみようと思って行ったのが、ニコニコ技術部勉強会@高槻。当時はIT系で勉強会ブームだったのでニコ技も「勉強会」と呼んでいた。同時に、個別にNico-tech Takatuki Meeting(略称NTM)だとかNico-tech Nagoya Meeting (略称N2M)等のMTMをもじった略称がつけられていった。


なので、総称としては「ニコ技勉強会」と呼んでいたんだけれども、実体は勉強会というより、展示会・交流会に近いということで、微妙な名前だよねという意見が上がっていた。さらに言うならNTMやN2M等の略称もアルファベット一文字じゃ被りまくりという問題を起こしていた。


そんなとき関西での2回めの勉強会が京都で行われる事になり、当初はNKMと略されていた。そんなとき誰かがNT京都とIRC(だったと思う)発言し、実はすごいわかりやすいのでは?となりNT京都という略称が急遽追加された。それがNT*の始まりなんだけれども、、、当時はNTのTってなに?という状態だったした。今のところ「Nico-Tech meeting」の略って事になっているけれども、実はNTMの流れで考えると高槻かもしれない?


細かいネタ:NTではなんで「主催者」ではなく「お世話係」?


その理由はMake Tokyo Meeting 01まで遡るのだけれども、当時はニコ技ってタグがつけられた人が多分ニコ技だよね?・・・勝手にニコ技って名乗るのはやばいのかな?とネットで叩かれるのを相当おそれて「ニコ技有志」の名でエントリーしている。


その流れをくむNTMでもニコ技有志といいう事をわかりやすくしたかった。有志が勝手に集まって楽しんでいるのであって、別に「ニコ技」という団体すらも存在しない。(このポリシーはニコ技wikiで開催されるNTはほぼみんなその方針を貫いている)


団体も存在しないようなものであっても、事実上場所の手配を行う人はそのイベントの代表であり、普通のイベントなら「主催者」と呼ばれるものである。


でも主催者という名前は、ニコ技という団体など存在しないというポリシーと反するものではないにしろ、ニコ技という団体があると誤解させるには十分なものである。そこで、妙な誤解を生まないために「お世話係」っという名前が使われるようになった。





sshfsをマウントしっぱなしにしてプロセスが刺さる時@FreeBSD。



所謂BBルータがTCPを一定時間で接続解除するせいで、sshfs刺さる時がある。


このとき、topすら動かないし、場合によってはターミナルも起動しなくて焦る。


そんなときは、焦らずにssh経由でログインしてkillall sshfsすれば簡単に復帰する。


umount -f /hoge/mogeしてもだめなので注意。





今時の住宅って・・・



新居(といっても築4年)の屋根裏を昨日チェックしたんだけど、今時の住宅って昔の住宅と作りが違うのね。。。。


まだ、ヤニがバンバン出る勢いの材木を使って建ててあって大丈夫かよと思うけれども、正直、1,2本柱が腐っても大丈夫だろーなーって勢いで柱も筋交いも飛びまくってる。


昔の家だと、この梁腐ったらこの家崩れるんだろうな~ってのがあるんだけれども、そういう部分はちゃんと数年単位で乾燥させてから使ってあるし、できるだけ木の強度を有効利用するため、製材も最低限にしてあって、ぶっちゃけぐんにゃり曲がった梁が多い。


どっちが良いというのはそんなに年数経ってないし分からないけれども、屋根裏に上がる事になるおとーちゃんの立場としては昔の家のほうが屋根裏での作業がしやすくて良かったなぁ。。。





2011年1月16日日曜日

続:クエン酸エッチング (銅用)



なんと、今はダイソーでオキシドール売っているんですね。


なので久しぶりにクエン酸エッチングを試してみました。


用意するもの




  • オキシドール(ダイソーで100円)

  • クエン酸(ダイソーで100円)

  • 食塩

  • 樹脂orガラス容器(念のため150度ぐらいの温度に耐えられるモノ)

  • アルミ(アルミ箔やアルミ缶)


エッチング液の調合




  1. オキシドールを基板が浸る程度に

  2. クエン酸:食塩=4:1ぐらいでギリギリ溶けきるぐらいの量


エッチング


エッチング液に基板をつけて、50度を越えないぐらいに湯煎して暖めます。


(冷えたままでも反応するが、遅い)



補足:ちゃんと暖めて揺らしてやっておけば30分~1時間でエッチングできますが、常温だと一晩かかります。



このとき、オキシドールから酸素が出てきます。銅から出る分には仕方ないのですが、液体から出ている場合は温度高すぎです。エッチング液(オキシドール)の威力が抜けてしまうので注意してください。


廃液処理


基板が30um程度の銅泊片面だとすると10㎠に対して1ℓ程度の水で排水基準以下になるらしいですが、より安全にアルミ箔で銅を析出させる事が出来ます。単純にアルミ箔をエッチング液に入れて、緑色が無くなるまで待てば良いのですが、反応熱が出ますので、アルミの投入は様子をみながら少量行って下さい。(酸素も水素も出る場合があるはずなので注意)


最初大丈夫だからといってアルミを不用意に足すと、以下のように悪循環になって危険です。反応容器を水で冷やす等して、温度を上げすぎないようにできるようにしておくと安心です。



アルミ溶ける→温度上がる→反応速度上がる→温度さらに上がる



反応が終わったら、銅やアルミの粉が溶液にのこっているので濾しとってから捨てて下さい。


捨てる際はクエン酸とはいえ酸なので、大量の水で希釈して下さい。


参考: http://www.edu-ctr.pref.kanagawa.jp/edb/syuuroku_pdf/1/ks20-04.pdf





メモ:アイロンを使った、基板へのレーザプリンタトナーの転写



以下の紙を使うと楽



コクヨ LBP-FP1310N カラーレーザー&カラーコピー用紙<デジカメ写真>A4 30枚





  • パタンを印刷して、紙に基板をダイソーのマスキングテープで固定する。(ダイソーのマスキングテープは耐熱性が高いので良い)

  • 固定した上で、うすい紙で挟む(そうしないとアイロンに光沢紙がはりつく)

  • アイロンによるけど、強で1分ぐらい軽くあいろんがけ。

  • 水で冷やして、ペリッとはがすと転写完了。





2011年1月13日木曜日

メモ portupgradeやpkg_upgradeしたらナンカ動かなくなったときは



まずpkgdbでパッケージの依存関係を修正してみる。



pkgdb -Fa;pkgdb -F



このとき、真面目にportsから入れると時間が掛かりまくるので、追加インストールすべきパッケージを控えておいて終了。以下のようにすればほぼ最新のパッケージを簡単に入れられる。



setenv PACKAGESITE ftp://ftp[適当なミラー].jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/[i386|amd64]/packages-8-stable/Latest/


pkg_add -r [パッケージ名]


([適当なミラー]には空文字列か2~9が入る)



パッケージ単位で依存関係が大丈夫でもまだ何かおかしい時は。sysutils/bsdadmintoolをインストールしておいてpkg_libchkを実行する



pkg_libchk



これでライブラリが足りているかのチェックをしてくれる。


エラーが出ているパッケージ、もしくはそのパッケージが利用しているライブラリのどちらかのバージョンが古いのが多くの場合は原因なので、バージョンを上げる。


補足:バイナリでのアップグレード


portupgradeを使っても、pkg_upgradeを使っても、portsをコンパイルすることなくパッケージのアップグレードができるんだけど、一つ注意点がある。


portupgradeはportsnap等でローカルに持ってきたportsで指定されたバージョンをインストールする。


portupgradeを実行する直前にportsnapを行えば最新のバージョンをインストールする事になる。


一方、pkg_upgradeはパッケージ配布サイトの最新パッケージを用いてインストールする。このためportsからインストールするのにくらべ、一定期間遅れたパッケージが利用される。


portupgradeのでバイナリアップグレード


portupgrade では以下のように-Pオプションでパッケージを優先的に使うようになる。


最新のパッケージを取得出来るよう、以下のようにPACKAGESITEを指定する必要があるので注意。



setenv FTP_PASSIVE_MODE yes #所謂BBルータを使っている場合必要


setenv PACKAGESITE ftp://ftp[適当なミラー].jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/[i386|amd64]/packages-8-stable/Latest/


portupgrade -P 対象パッケージ



pkg_upgrade(bsdadmintools)を使う場合


バイナリしか持ってこないので、気軽に-aオプションで一気に更新とかできて便利。


ただし、ライセンスの都合上バイナリ配布が許されないものは当然ながらパッケージが存在しないので、


それらはportupgradeのお世話になる事になる、



setenv FTP_PASSIVE_MODE yes #所謂BBルータを使っている場合必要


setenv PACKAGEROOT ftp://ftp[適当なミラー].jp.freebsd.org/


setenv PACKAGESITE ftp://ftp[適当なミラー].jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/[i386|amd64]/packages-8-stable/Latest/


pkg_upgrade 対象パッケージ






ちょっと試してみたいportsを半独立の環境に入れる方法 with chroot



FreeBSDのportsは必要なものをガンガン追加して、全部をスケジュール立ててバージョンアップするにはいいんだけど、一つのパッケージだけをバージョン上げてってのには向かないのよね。


そんな人はPC-BSDを使えば良いのだけれども、かといって目の前にあるのはFreeBSDマシンって時の対処方


単純にchroot環境をさくっと作って、そこにサラの状態から試したいパッケージだけを入れる方法です。


まずchroot環境のディレクトリを作ります。例えば/usr/chroot/testとか。



mkdir -p /usr/chroot/test



そこに、FreeBSDを新たにインストールする訳だけれども、sysinstallを使うと簡単にできます。



sysinstall起動


Configure→Optionで、install directoryを/usr/chroot/testに変更


Configure→DistributionでMinimum等お好きな構成を選んでインストール



これで下準備は完了。chroot環境に入る



mount -t devfs dev /usr/chroot/test #devfsをマウントしないとps等が使えない


chroot /usr/chroot/test /bin/csh



あとはpkg_add等で試したいものを入れるだけ。



setenv PACKAGESITE ftp://ftp[適当なミラー].jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ports/[i386|amd64]/packages-8-stable/Latest/


pkg_add -r 試したいパッケージ



chroot環境での注意事項


chrootはjailと違って、親の環境をもろに使えるので、portsを試すには便利な環境ですが、ちょっとだけけ注意が必要です。


ユーザ情報がない

そのままではユーザ情報がないので、chroot環境内で追加するか、親の環境の/etc以下からコピーしてくる必要があります。chroot環境でユーザを追加した場合、親から/usr/chroot/test/以下を観たときファイルシステムにでたらめなユーザ名権限が設定されているように見えるので注意が必要です。


chroot環境でアカウント名Aとして作ったファイルが、親環境では全然関係ないユーザのファイルとして見える場合があります。


ドメインソケットが使えない

デフォルトではchroot環境からX環境を使う事ができません。ほかにも親環境のpostgresqlサーバにchroot環境のpsqlクライアントから繋ぐことができません。可能ならドメインソケットの替わりにINETソケットを使って下さい。


例えばchroot環境でXアプリケーションを実行する場合



親環境で:


xhost localhost


chroot環境で:


setevn DISPLAY 127.0.0.1:0.0


#何か起動



その他の応用:独立バージョン管理


chroot環境でユーザを追加しなければ(もしくは、親環境と整合を取れば)、もっと便利に使う事もできます。


デスクトップ兼サーバとして運用しているとデスクトップアプリはガンガンバージョンアップしたいけれども、サーバアプリはバージョンアップしたくないという事があるかと思います。


そんなときにはchroot環境にサーバアプリを入れるようにすれば、親環境のアプリのバージョンアップの余波(ライブラリ不整合等)で動かなくなるという事はないです。


ただ、上に書いたようにそういう場合はPC-BSDのPBIのほうが便利かもしれません。


他にもchroot環境を複数作っておいて、バージョンアップ時のちゃんと動くかの事前調査に使うのも手ですね。





2011年1月12日水曜日

FreeBSDのreal memoryとavail memoryの差



普段あまり気にせずいたけど、ブートメッセージのreal memoryとavail memoryの差って何だろう。


とおもってググってみたら丁寧な解説をみつけた。


http://unix.derkeiler.com/Mailing-Lists/FreeBSD/hackers/2003-10/0290.html


要約すると、カーネルイメージサイズ(4MBで切り上げ)と仮想メモリ管理用の構造体のサイズ分だけ搭載メモリ容量から引いたのがavail memoryってことらしい。