2011年2月2日水曜日

FreeBSDをVirtualBoxでキビキビ使う with geom journal



VirtualBoxを使っていて、一番気になるのはディスクアクセスだと思う。


体感的にものすごく効いてくる。


とりあえず,FreeBSDで一番高速なファイルシステムはgeom journal(gjournal)らしいので、それを使うべく、設定してみた。


普通はPC-BSDのインストーラを使えばいいらしいが、そのために4Gもダウンロードするのは面倒なので、FreeBSDのインストーラのみでがんばってみた。結論から言うと2回FreeBSDをインストールする事になる。


一回目のインストール


本番HDDと一回目の踏み台に使う踏み台HDDを繋いだ状態で、一回目のインストールを行う。(VirtualBoxの設定でHDDコントローラをSATAにするのを忘れずに。)


一回目のインストールで本番HDDのFdisk/Label作業も行って良いが、一つ注意点がある。gjournalはそれなりにでかいパーティーションじゃないと意味がない。従って、デフォルトのように細切れに切るのではなく、今回はswapパーティションと/パーティションのみにする事にした。とりあえず本番HDDは/honbanに仮にマウントしておく。


一回目の起動:ファイルシステム初期化


ここでHDDの状況は以下の通りだとする



ada0s1a 踏み台HDDの/パーティション


ada0s1b 踏み台HDDのswapパーティション


ada1s1a 本番HDDの/パーティション


ada1s1b 本番HDDのswapパーティション



まずは作業するためにアンマウントする。



swapoff /dev/ad1s1b


umount /honban



geom journalを起動



gjournal load



本番HDDのファイルシステムをジャーナル化してフォーマットする



gjournal label -f /dev/ada1s1a


#ここで/dev/ada1s1a.journalだとか/dev/ufsid/[英数字].journalができる


newfs -J -O 2 -L root /dev/ada1s1a.journal #(/dev/ufsid以下に対して行ってもよい)



ここで-Lでラベルをつけているのがミソ、設定が書きやすくなるのでお勧め。


ついでにswapにもラベルをつけてあげる



glabel label swap /dev/ada1s1b



一回目の起動:OSインストール


必要なファイルをインストールするため、再びマウントしてあげる。



mount /dev/ufs/root /honban



インストールはsysinstallを使うが「Option」でインストール先ディレクトリとして「/honban」を指定するのを忘れないように。


インストールはCustom->DistributionやConfigure->Distributionから行う。


/honban/etcの変更


インストール後は/etc/や/boot/以下の設定を行う必要がある。/etcは踏み台HDDの内容をコピーして、fstabを書き換えれば良い。




  • swapに関してはデバイス名を/dev/label/swapに変更。

  • 「/」に関してはデバイス名を/dev/ufs/root、オプションを「rw,noatime,async」に変更。


/honban/bootの変更


カーネルをインストールしただけでは、boot/GENERICというディレクトリ名になっているのでboot/kernelに修正する必要がある。すでに存在しているboot/kernelは空のディレクトリなので消しておく事。(まちがってboot/kernel/GENERICとなると悲しい)


loader.confに以下を足す



ahci_load="YES"


geom_label_load="YES"


geom_journal_load="YES"



二回目の起動


以上の設定がおわったら、インストール完了である。


Virtualboxの設定で、踏み台HDDを取り外して再起動して、見事起動すればOK!





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