VirtualBoxを使っていて、一番気になるのはディスクアクセスだと思う。
体感的にものすごく効いてくる。
とりあえず,FreeBSDで一番高速なファイルシステムはgeom journal(gjournal)らしいので、それを使うべく、設定してみた。
普通はPC-BSDのインストーラを使えばいいらしいが、そのために4Gもダウンロードするのは面倒なので、FreeBSDのインストーラのみでがんばってみた。結論から言うと2回FreeBSDをインストールする事になる。
一回目のインストール
本番HDDと一回目の踏み台に使う踏み台HDDを繋いだ状態で、一回目のインストールを行う。(VirtualBoxの設定でHDDコントローラをSATAにするのを忘れずに。)
一回目のインストールで本番HDDのFdisk/Label作業も行って良いが、一つ注意点がある。gjournalはそれなりにでかいパーティーションじゃないと意味がない。従って、デフォルトのように細切れに切るのではなく、今回はswapパーティションと/パーティションのみにする事にした。とりあえず本番HDDは/honbanに仮にマウントしておく。
一回目の起動:ファイルシステム初期化
ここでHDDの状況は以下の通りだとする
ada0s1a 踏み台HDDの/パーティション
ada0s1b 踏み台HDDのswapパーティション
ada1s1a 本番HDDの/パーティション
ada1s1b 本番HDDのswapパーティション
まずは作業するためにアンマウントする。
swapoff /dev/ad1s1b
umount /honban
geom journalを起動
gjournal load
本番HDDのファイルシステムをジャーナル化してフォーマットする
gjournal label -f /dev/ada1s1a
#ここで/dev/ada1s1a.journalだとか/dev/ufsid/[英数字].journalができる
newfs -J -O 2 -L root /dev/ada1s1a.journal #(/dev/ufsid以下に対して行ってもよい)
ここで-Lでラベルをつけているのがミソ、設定が書きやすくなるのでお勧め。
ついでにswapにもラベルをつけてあげる
glabel label swap /dev/ada1s1b
一回目の起動:OSインストール
必要なファイルをインストールするため、再びマウントしてあげる。
mount /dev/ufs/root /honban
インストールはsysinstallを使うが「Option」でインストール先ディレクトリとして「/honban」を指定するのを忘れないように。
インストールはCustom->DistributionやConfigure->Distributionから行う。
/honban/etcの変更
インストール後は/etc/や/boot/以下の設定を行う必要がある。/etcは踏み台HDDの内容をコピーして、fstabを書き換えれば良い。
- swapに関してはデバイス名を/dev/label/swapに変更。
- 「/」に関してはデバイス名を/dev/ufs/root、オプションを「rw,noatime,async」に変更。
/honban/bootの変更
カーネルをインストールしただけでは、boot/GENERICというディレクトリ名になっているのでboot/kernelに修正する必要がある。すでに存在しているboot/kernelは空のディレクトリなので消しておく事。(まちがってboot/kernel/GENERICとなると悲しい)
loader.confに以下を足す
ahci_load="YES"
geom_label_load="YES"
geom_journal_load="YES"
二回目の起動
以上の設定がおわったら、インストール完了である。
Virtualboxの設定で、踏み台HDDを取り外して再起動して、見事起動すればOK!
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